大田区交渉の経過と取組みの概要

支援費削減と障害者加算他人介護料保護申請却下の大まかな経過
2004年9月まで

●支援費制度―移動介護124時間から、上限32時間/月へと一律制限 2003年度から、地域で自立生活をする障害者当事者からの反対の声を 押し切って、「支援費制度」が実施された。

鈴木さんは、この数年間体調を崩して入退院を繰り返しており、障害の重 度化が年々進行していることから、24時間介護の必要性を訴え、区に対 して需要を充足するだけの介護料の支給を求めてきた。

大田区は鈴木さんに対し、2003年4月時点で移動介護124時間、日 常生活支援310時間/月の支給を決定してきた。この支給決定では鈴木さ んの介護体制がまかないきれないため、鈴木さんと介護者たちは行政決定 による不足分をボランティア体制でなんとかギリギリつなぎながら、一方 で大田区に対し支援費支給決定の見直しをせまってきた。

こうした中で、今年3月4日になって大田区はようやく日常生活支援を2時 間分だけ増やし、移動介護124時間、日常生活支援362時間/月として きた。鈴木さんはこのときもなお、24時間介護の必要性を訴え続けた。

3月23日、大田区民センターにて、大田区地域福祉課課長・係長が出席し、 地域の障害者を対象にした「支援費に関する説明会」がもたれた。この席上 で大田区側は、移動介護32時間/月を上限とする「要綱」を読み上げ、参 加者からの質問・抗議を一方的に打ち切り席を立った。

そして3月4日の決定もつかの間、大田区は3月29日に突然「支援費見直 しのための勘案事項調査を実施する」として鈴木さんの自宅を訪れ、「3月 4日決定のための調査は済んでおり、再調査の必要はない」として目的を問 いただす鈴木さんに対し実質的には何も調査せず、移動介護32時間を了解 することだけをせまって帰っていった。

3月30日に大田区北地域行政センターと話し合い。32時間を認めよとの みせまる区に対し、再度「最低でも現状継続」を要求。

3月31日に区の職員が鈴木さん宅に来て「本日中に32時間を了解しないと、 明日からの支援費支給はできない」と脅迫めいた言動をはく。

4月1日から、移動介護が124時間から32時間/月へと一方的に切りち じめられる。

●「障害者加算他人介護料」保護申請に対する却下決定

鈴木さんは現状の介護保障の不足の実態から、生活保護における「障害者加算 他人介護料」保護申請を大田区の窓口でたびたび申し入れてきた。しかし大田 区の担当者は、「他法他施策」を理由に門前払いを続けてきた。

今回、障害の重度化によりいよいよさしせまった必要性の中で、あらためて申 請を申し入れた。

2月27日生活保護課と話し合いを持ち、口頭受理。
3月19日に書面提出。
3月31日他人介護料に関する却下通知が届く。


2004年
4月23日 
大田区に対する抗議声明文および公開質問状を提出。
区は文書回答を約束

5月18日 
区長名の回答書をめぐって大田区と交渉

18日には金沢保健福祉部長(兼大田福祉事務所長)、赤坂大田北地域セ ンター長を始め7名が出席。

こちら側は大田や府中・新宿の仲間を始め全国公的介護保障要求者組合の仲 間たち約60名が駆けつけ、決定のでたらめさ、障害者の移動=社会参加 (生きる)の権利についてつきつけ、大田区の移動介護に関する要綱6条 (2)・(3)(支給量上限32時間・特例規定)の撤廃と決定見直しを せまった。

障害者加算他人介護料の保護申請却下については、5月18日付で不服審査 請求を申立て、同時に交渉の中で却下処分の実質見直しを確認させた。

5月25日

5月25日の第3回交渉では、他人介護料の保護申請に関する再調査を再 確認し、次週中の実施を約束(5月28日に本人立会いのもと区と病院側の カンファレンス実施)させた。

移動介護の上限基準に関しては、「要綱を見直すつもりはない」と金沢部長は 居直る。 “代理人名で出してある「要求書」(区回答書に対する反論)の内 容を検討し、それを踏まえて次回交渉を設定させる”こととした。(次回交 渉は、7月1日午後1時半から 大田区本庁舎にて)

*5月25日の交渉の中で、保護決定の切実な必要性と却下処分のでたらめ さを突きつけ、2週間以内の再調査と決定再検討を約束させた。

→5月28日には本人立会いの下、大田区と病院とのカンファレンスが行わ れ、7月1日の交渉を目前にした6月29日に、障害者加算他人介護料の保 護申請却下処分に対する取消決定を通知してきた。

この「却下決定取消」は、これまでの4回にわたる交渉を通した取り組みによ る大きな成果。

7月1日
 

7.1交渉は区側が回答を用意してこなかったため、午後1時半から日付が変 わる午前12時過ぎまでという、12時間に及ぶ長丁場になってしまった。

区側の居直りが続く中、要綱を「検討する」という覚書に印を押させ、次回 7月21日に下記について文書回答を約束。

1)東京都の協議内容文書提示→内容報告(岩田課長)
2)却下取消の理由(森部課長)
3)斉藤保健士の件文書回答(赤坂センター長)
4)大田区「保健福祉計画」を踏まえた検討結果(金沢部長)

その後、区側は一方的にFAXで交渉の条件をつけてきた。
・人数制限(4・5名)
   ・ 時間制限(2時間くらい)
・参加者の名前・住所を明らかにする
・進行は区側で行う
・区側がビデオを取るなど

7月21日

当日11時半から、小泉課長、山田総務・担当課長と前段折衝 ・区側は「今日は場所を準備していない」と、人数制限にこだわる。

・「前回の約束を受けて今日来た皆に対し、区側の責任において説明責任を 果たす」ことを求め、1Fにおりる

・1Fロビーにて山田課長からの説明を受ける

・全体で区長室前に移動、区長に対する申し入れ書を受け取るよう要求

根本区長室長=総務課長(前回の飲酒乱入者)が対応、「区長には取り継 がない」

*根本課長付き添いのもと、数人が福祉部へ行き再折衝。― 決裂 ―  そのまま区長室前座り込み続行

・申し入れ書を読み上げ、「責任を持って区長に手渡す。区長名で文書回答す る」という約束を取り付け、根本課長に手渡す。

・「7月21日付け文書回答」を要求するため3F福祉部に移動。

山田課長対応が対応し、「文書回答は渡せない。交渉の中で回答する」

 岩田課長も出てくるが、笑っているだけで無対応。

・8時ころ職員が全体で退庁。

・10時過ぎに抗議文を作成して、庁舎より退出。

7月27日 
区長名で回答が届く。「保健福祉部に解決を支持」
山田課長名で「窓口折衝」打診。
7月29日
交渉参加者の相談会
(1) 7月1日、7月21日の交渉の進め方と区当局の構えについて
(2) この取り組みの基本的な要求と目的、方向について
(3) 具体的な進め方について

  8月13日 

窓口折衝16:30〜
 (大田区庁舎3F保健福祉部:鈴木&介護者3人、支援5〜6人)

・大田区側は小泉課長(北センター)、山田課長(保健福祉部)、指田職員

・7.1回答を求めた上で、基本的には全体参加の上、「交渉団編成で時間 を区切った継続交渉」

・区側は7.21に回答文書を渡さなかった非を認め、早々に送付する方向で 検討を確認 ・

大田区は「人数と参加者の人定」にこだわったが、最終的には、こちらの 提案について持ち帰り検討を約束

・9月初めどの本交渉に向けて、8月24日に再折衝をもつ

8月24日 
窓口折衝16:30〜
(大田区庁舎3F保健福祉部:鈴木&介護者3人、支援5人)

・大田区側は小泉課長(北センター)、山田課長(保健福祉部)、指田職員

・7.1回答について、金沢部長としては「話し合いの場で説明をしながら だしたい」という回答であるが、引き続き山田課長として努力をしたい。

・この件で、1時間半ほどもめる。金沢部長の出席を要求。この場で金沢部 長に説明をさせ、回答を受け取ることを要求。最終的に、後日回答を受け取 りに来るので、説明をしたいという金沢部長と日程調整をし、鈴木さんに連 絡することを約束。

・人数制限・参加者の人定についても、検討結果として区側の譲歩案なし。

・全体で抗議したうえで、このままでは交渉が開かれないことをよく認識し、 再度検討することを要求。再検討を促す方向で今日のやり取りの内容を再度 金沢部長に伝えること、検討結果をもって再折衝の日程を連絡することを確 認。

・8月26日山田課長から連絡あり。“「回答書」の件は引き続き努力中。 「再折衝の候補日を提示」。

8月27日
   抗議・要求行動16:30〜
(大田区庁舎3F保健福祉部:鈴木&介護者2人、支援延べ10人弱)

・大田区側は山田課長が対応

・山田課長:「権限の範囲でがんばる」「金沢部長は出られない」

・「折衝は最終決定の場でなければ意味がない。権限が委譲されていないの だから、 最低でも最終段階では金沢部長がでて決定をしろ」と要求

・山田課長:「要望の方向で再検討し回答する」

9月1日  

山田課長から「金沢部長は出られないが、事前に回答書を渡す」と連絡

 

→金沢部長が出られないのであれば、回答書は郵便で送付することを要求

  

⇒3日に郵送

交渉参加者の相談会

9月9日 
 

窓口折衝(支援含めて22〜23人)
・9月27日1時半から4時半をメドに、本交渉を設定
・参加人数は60名くらい、前列に交渉団編成

「区長と女性の懇談会」参加・ビラまき
 交渉参加者の相談会

9月10日
 小泉課長からпB
・勘案事項調査を早めにしてほしい
・北センターは増やせれば増やす方向で検討

9月14日 
  大田区地域保健福祉計画推進会議傍聴・ビラまき
・「外出」「社会参加」後退

・10月24日〜、毎週土曜日、区民説明会開催
「区長と女性の懇談会」ビラまき

・鈴木さん、区長直撃「おれの生活を返せ―」

9月22日
 小泉課長からпB
・勘案事項調査を早めにしてほしい
・要綱の問題は本庁の方で継続、北センターでは支給量を増やす方向で
検討したい。

鈴木さん:斉藤保健士の問題はどうなったのか。それが先。
そのこと抜きに勘案事項調査が受けられるのか。
次回斉藤保健師を出せ
9月27日 
  大田区交渉・ビラまき

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